Title: 鬼滅
2020.10.26

広告代理店の戦略にのってなるものか、
はやりすたりなんかに流されまい。
そもそも自分はジャンプであらすじも全部すでに読んでいるのだ。
いまさら映画なんぞみるまでもない。

はずだった。

無限列車が走り出してすぐにその想いは消え去り
アニメの底力をみたような気がした。

ジャンプで育った自分の中に流れる、
友情・勝利・努力の三原則の琴線をこれでもかと揺さぶられた。

コスモを燃やし、アバンストラッシュを繰り出し、
霊丸を打ち出していたあの頃に一瞬で引き戻された。

映像も、演出も、音も、
今のアニメは本当にすごい、
霹靂一閃。

このコロナ禍において、知らぬ間に乾いて、枯れそうになっていた場所が、
ぐんぐんと水を吸い上げるように満たされたような気がした。

人が行動するときに、その原動力は、
理屈などではなく、時に説明もできないような曖昧なもので、

その曖昧で理屈を超えた何かは、
いつの時代も、どの世代にも、
人の心の奥底に流れている。

それが、
正しいのか、正しくないのかということや、
その先に目指すものが何なのかとかいうことでもなく、

目の前のその瞬間に、心の全部を乗せてしまうことがある、
その姿には人の心を打つ力がある。

よもやよもやだ。

明日から鬼、滅する。

とりあえず呼吸で止血できるようになりたい。




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