Title: 梵。

この寒い朝に、白い息をはく、その一息ごとに自分の体温が外に漏れ出して、冷たい空気を吸い込むその一息ごとに身体の中がぴりっと締まる。

なんか、こうやって自分の身体の中で暖められた空気と、きんきんに冷えた外気の交換を何度か繰り返しているうちに、自分の温度と外の温度が少しづつフラットになってくるような感じがして。

この感覚もある意味では梵我一如なのだろうかなんてことを思ったのです。

外と内を隔てているものは、身体ではなくて心なのだきっと。世界と自分を隔てているものも心なのだきっと。

その間にあるものを、少しづつ深呼吸をするように、時間をかけてフラットにしていく作業というのも、ある意味では仏道なのだと思う。きっと少しづつ深呼吸を繰り返していくうちに、自分となにかを隔てているものの正体を嫌と言うほどにたたきつけられて、その正体が紛れもない自分であることに気づかされるのだろうと思う。

世界には隔たりも、区別も裏も表もなくて、それを生み出しているのはいつだってくだらない自分のくそ頭の中なのだ。そのくそ頭のなかを少しでも自由に、すこしでもゆるく、すこしでも幅広くしたいと思っている。

一息一息をはく自分が紛れもない真実であり、それ以上でもそれ以下でもない。

一如という言葉に出会って、この言葉と向き合うと言うことは、きっと自分のライフワークになる。最近きっと人生の卒論を書くとしたら、このテーマ意外には考えられないと思う。

POSTED @ 2012.01.19 | Comment (0) | Trackback (0)

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