Title: 欺瞞。

社会の中に生きているから、社会の規範や、モラルやルールは守らねばならないのだけど、人間は社会の為にだけ生きているわけではない。最後に自分の心や願いや想いや、自分自身の苦を支えうるのは社会じゃない、自分自身だ。そこで社会はなんの役にもたたない。

いざそこにきて、いままでまじめに、社会や誰かのために生きてきたのにと愚痴をこぼして死んでいくなんて、なんてナンセンスなんだろうと思う。

「親鸞一人がためなりけり」の意味が最近少し腑に落ちた気がする。阿弥陀の願いはどこまでも一人の人間の為だけにある。子とか父とか夫とか、そんな肩書きを背負った自分の為ではない、それをひんむいた先にあるただただ一人の自分の為だけに、本願を発しているのだ。

そうおもえばおもうほどに、ありがたいことだと思えるのは、真宗僧侶のただの自己満足か自己欺瞞なのだろうか。



POSTED @ 2014.03.17 | Comment (0) | Trackback (0)

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