Title: 月影の。
昨日月をみていて、なんかいろんな事がこみ上げてきた理由を考えた。
昼間に911の追悼の様子をテレビでみていたからかもしれないし、被災地の現状をきいて、被災直後よりも根深い問題でたくさんの人が苦しんでいる話をきいたからなのかもしれない。
そういうニュースをみながら、911にスポットがあたっている時にもどこか遠い国で苦しんでる人もいるし、震災にスポットがあたっている時にも、自分のすぐ近く、手の届くような距離で絶望を感じてる人だっているかもしれないのだなんてことを感じたりして、世界には自分の手に負えないことにあふれているし、自分の一生でできることなんて本当に焼け石に水をかけるよりももっと些細なことだと感じたからかもしれない。
それでも四の五の言わず水をかけられるような人になりたいし、自分のまわりのいる、そういう熱い人たちと自分とのコントラストに、無意識にも、どうしょうもできない無力感を感じていたからかもしれない。
それに人間は何度同じ事を繰り返しても己に勝つことなんてできないのだ、世界がそれを証明しているじゃないかとか思ったからかもしれない。
自分のやるべきことは、今自分の持っているものの精度をもっともっと深めることだと信じているし、昔のようになんでもかんでも首をつっこんで中途半端なことはしないと思っている。でもなにも顧みずに飛び出していた昔の自分を心のどこかで忘れたくないとおもっているからなのかもしれない。
でも正直言うとそんな大義は、全部後付けで。
月を眺めているときに、いまから海でもいくか。と言われた一言に、いますぐ飛び出したい気持ちと、同時に二の足を踏んだ自分がいて、それを悟られまいとした自分が嫌だっただけなのかもしれないのだ。
POSTED @ 2011.09.13 |
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