Title: ここなっつ。

まいにちなつい。

まさにバケツをひっくり返したような夕立が降って、ばしばし雷が落ちてきて、朝顔が咲いて、縁日にいって、我が家に風鈴がきて、島へ行く船を予約した。雨上がりに立ち上る熱気と洗い流された埃の匂い、あちこちで唸る室外機の音。

その空気に恍惚としながら自転車ではしっていると、性懲りもなくこのままどこまでも一人でいけるような気になってくる。寒くなってくるとすぐに一人ではどこにもいけないと思う癖に。

思うに、今と昔で大きく違うのは、昔は夏の先なんて見えてなかったのだけど、今は夏の先もしっかり見えているということかもしれない。昔は夏は一過性のものではなくて必ず完結していたのだけど、今はこの夏が一過性のものだということも痛いほどにわかっている。

それをなんだか悲しいような、否定したくなるような時があったのだけど、いまはそれが痛いほどわかるようになったからこそ、その価値が格段に増したし、その感覚をしっかりと味わうことに意識的になれてるような気がする。

なついぜ。




POSTED @ 2013.07.10 | Comment (0) | Trackback (0)

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