袋小路に追いつめた状態で、なにかをするというのは、なんでも、だいたい、よろしくないことです。それをやりがちなのは、ほとんどが、じぶんが「善いこと」をしていると思っている人です。じぶんがやっていることが「善いこと」でないと、人を動かしにくいから、じぶんのしていることを、どんどん「善いこと」だと思いこむように、じぶんをも「追いつめて」いってるのかもしれません。「善いことをしているときは、悪いことをしていると思っているくらいで、ちょうどいいんだよ」とは、吉本隆明さんのことばです。正義のお面をかぶりたがる人は、かないまへんな。