Title: 32
笑うって事は、表情を作ることではなくて、笑う気持ちになるということなのだ。
だから笑う気持ちになれれば笑顔でなくてもそれは笑っているのだ。怒りも悲しみも喜びもきっとそうだ。
目に見えるということはとても大切だ、目に見える部分を意識すると言うこともとても大切だ。
でもそれがすべてではない、それが終着点でもない。
目に見えるところを大切にすると言うことは他者と自分の距離を測ると言うことだ。
他者と自分の距離を測ると言うことは、自分のサイズを知ることだ。
そして自分のサイズを知ることとは、つまりは世界の広さを、有限のもっと先があると言うことを知ることだ。
笑わずに笑い、怒らずとも怒り、悲しまずとも泣く。
それを慈悲というのかも知れない。
言葉の先のもっと先。
体感によって得ることができないもの。
前後もきっかけもなにもない。
朝起きて布団の中で天井を見上げながら唐突にそんなことを思った。
POSTED @ 2012.06.16 |
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