Title: ドラクエ。
ドラクエⅩについて。
ドラクエⅩはオンラインゲームだという。ここにきてドラクエシリーズがオンラインになったということについて、正直いうと初めはなんてこった、オンラインじゃ購入すらも悩むし、オンラインゲームにさける時間もとれないだろうし、なんだよもう働いているおじさんたちは切り捨てかよ。なんて気分になったし、ここにきてオンラインで課金って、なんか時代に迎合してるみたいで嫌だなぁと思ったのだけど。
でもすこし立ち止まって考えてみると、ドラゴンクエストが好きであればあるほど、その名前とブランドを守ろうと思った時にあぐらをかいたら駄目なのだと思うし、時代の流れの中で変化してきたものは最大限につかって、その中で冒険の世界が広がる可能性が1%でもあるなら挑戦するべきなのかもしれない。
ここまで確立されたブランドをあげて挑戦する事への怖さとか、ある程度のものでも売れるだろう、あえて挑戦しなくてもいいんじゃないかという気持ちとの葛藤とか、そういうものに負けずにこういう形でドラクエを展開してくれた事、自分なんかのちっぽけな気持ちを裏切るような形でドラクエを創ってくれていることってやはりすごいと思う。
ブランドのうえにあぐらをかいて精彩を欠いてしまったブランドというのは山ほどある。この流れであまり口にしたくはないけどSONY然り。
堀井雄二×鳥山明×すぎやまこういち
自分たちの世代でこの3人の組み合わせにドキドキしない人は少ないと信じてる。
そしてこの3人が時代遅れのおじさん達なのではなく、今も子どもたちの、そして男子の心を冒険の世界へ誘う為に全力でゲームを創ってくれてるのかと思うとなんだか嬉しくなるし、自分もそういう気持ちでがんばらねばとすら思う。
堀井雄二さんがなにかのインタビューでこう言っていた。
「やっぱりゲームハードにソフトを入れてゲームを起動するってめんどくさいんです。据え置き機なら尚更だよね。だからね、これからのコンシューマー業界というのは、そういうめんどくささを乗り越えてでも遊びたいって思わせるようなゲームを作ることが、僕みたいなゲームクリエイターの仕事かなと思ってる」
いつだって自分の範疇で、なんだよ、なんでポータブルででないんだよ、しかもオンライン課金かよ、ドラクエも終わったな。なんていって自分の視野でしかものを判断できなくなった自分はもう冒険心の欠片もない大人になってしまっていたのかもしれない。
くそう。
でも、オープニングファンファーレが鳴ったときに胸の高鳴りと、冒険の世界に引きずり込まれるような感覚はいまでも自分の中で消えていないんだ、そんでいつだってまだまだ自分は勇者になれると思ってるだ。
竜王でもバラモスでもゾーマでも、デスピサロでもなんでもかかってこいってなもんだ。
POSTED @ 2012.05.04 |
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