Title: ふらかん。
文字を紡ぐのに必要なのは、感情のぶれとか、迷いとか、葛藤とかそういう類のもので、つまりはそれは安穏だと思い込んでいる足下がぐらりとくる経験なのだ。
幸せも、安穏も、安心も、安全も、いつだってぐらりと揺らぎかねないものの上にあるのに、それを忘れて自力で得られる幸せの多くは手に出来ているなんて思えるようなくそったれな自分に冷や水浴びせて、金槌で頭をぶったたいてくれるものが必要なのだ。
旅もきっとそうなんだ。
旅をする理由は旅人の数だけあるのだと思うけど、自分の場合は、いつもどこかにいきたいといいながらも、毎度毎度、やっぱり家が一番だと思うし、帰ってきて思うのは、これでもうしばらく旅に出なくてもいいのだということだ。
それはどこからくるものなのかといえば、きっと安穏としすぎて、霞をくって生きているような自分に対するアンチテーゼでもあるし、そこに甘んじている自分への喝なのかもしれない。
青春ごっこを今も 続けながら旅の途中
ヘッドライトの光は 手前しか照らさない
真暗な道を走る 胸を高ぶらせ走る
目的地はないんだ 帰り道も忘れたよ
こんな夜にはフラカンだ。
生きていてよかった。
POSTED @ 2013.10.20 |
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