Title: 箍。

人をつくるものが環境だという事実は、ときにアドバンテージにもなるのだけど、それはここ一番で自分を縛り付けるタガにもなる。

そのタガは人としての魅力にもなりえれば、払拭できない苦しみにもなる。人が人に惹かれるときに、このタガの関係性というのはとても大きいように思う。自分のタガが誰かのタガをはずすことではずれるときに、人は強く人を想うことができるのかもしれない。自分がそこで必要とされることが。相手にとって必要なことであるときに、その利害は、意識的にも又は無意識的にも言葉や行動に表れるのかも知れない。

自分のタガがなんであるのかということは、どこまで認識して捕まえることができるのだろうか、そのひとつひとつを紐解いて掘り下げることはできるのかもしれないけど、それは果たして自分の都合のいい紐の解き方でないかといえばそれすらも疑わしい。

つまるところ。

環境によるタガという概念を思いつくということすらも、もう自分のタガの一つであるし、概念や規格にしばられずに、感じたままを心のままに自分の心にとどめて、表にだす、その繰り返しでできあがる世界こそが自分の生きる世界であるのだと、いわば諦め、そして明らめるしかできないのだな。

正しいか正しくないか。善か悪かなんていうものは、後付けでいい。

受けとめるしかないのだ。今を。


POSTED @ 2014.04.09 | Comment (0) | Trackback (0)

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