Title: きのぼり。

木の上で、どうして木の上から見える景色は格別なのだろうか考えた。

きっと木の上には自分の力でしかたどりつけないからで、それは筋力とかそういうものだけでなく、だんだん高くなってくることや、枝が折れるのではないだろうかとか、そういう恐怖心とか、またここを降りなければならないという覚悟とかそういうものも含まれていて。

木登りとはそういうものを全部よじ登っているのだと思う。

木の上で見える景色にはそういうたくさんの要素が含まれているからキラキラしてみえるのだ。

それと昨日木に登ってて思ったのだけど、この枝は自分の体重を支えられるだろうか・・・とその場で考えて判断をしていくというのはとても大事な事なのではないかと思う。

自然の木は、つくられた遊具とは違って絶対的な安全はなくて、枝を引き寄せた瞬間に折れるということもある。だからこそ真剣に自分に目を向けることができるのだと思う。

そうやって自分と対話しながら上へ上へあがっていくのだ。

つまりは木登りは人生と同じなのだ。なんて、誇大妄想をしながら昨日は半日庭仕事をして過ごした。

自然の中にいるということは結局の所自分との対話なんだと思う。比較対象がでかければでかいほどに、人間は身の程をすることができるし、身の程をしらないと本当の意味で遠くにはいけないのかもしれない。

なんて。

ただの木登りの話。








POSTED @ 2012.05.30 | Comment (0) | Trackback (0)

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