Title: でば。
ハダカデバネズミのことは何度もみているし、いつも気持ち悪いなぁと思いながら素通りしていたのに、こないだふとハダカデバネズミの生態がかかれたプレートの前で足を止めて読んでみた。
哺乳類には珍しい「真社会性」な生活を送っていて、女王がいて子供は女王しかうまない。交尾ができるのは数匹の雄だけ、そしてその下には兵隊係、子供を温める係、糞を掃除する係、巣を拡張する係、などなど細部にわたり専門の係が社会を形成している。中でも上下関係があり鳴き声も違う。そんで女王はひがな巣の中を走り回っていて、サボってるやつをどつくそうだ。
それにも一つハダカデバネズミは絶対に癌にならない。それがなぜなのか研究がされているそうだ。
それを知ってしまうと、いままです通りしてたハダカデバネズミの巣がとても興味深くみえてきて、しばらくハダカデバネズミを眺めていた。
でもいくらみても、まだハダカデバネズミをかわいいとは思えそうにない。
動物をみているといつも思うのだけど、首を長くしたり、鼻を長くしたり、キリンの祖先なのに足がシマウマみたいだったり、環境に合わせてこんなにパンチのきいた進化と個性を放つことはとても奇跡的なことで、それは宇宙の神秘と同じくらい謎だらけなのだなと。
生きるために、エサを得るために身体を変化させることもそうだけど、とても興味深いのは、身を守る方法の多様性とその進化の仕方だ。全身を針で覆ってみたり、堅い皮で覆ってみたり、くっさい液体を飛ばしてみたり、擬態してみたり、するどい牙を身につけたり、
それぞれの動物がそれぞれの方法で身を守り、時に身を守るために戦うわけなのだけど、たとえば核兵器みたいにどんな相手にも有効な一発すげぇ進化しちゃったり、チョバムプレートみたいな防御力を身につけちゃうってことがないってことの不思議。
全部の動物に他の種を一瞬で死に至らしめるトゲがついてれば話は早そうなのに、でもそうなると生態系のバランスは著しくおかしくなって、結果自身の種の保存すらも難しくなってしまうのだろうか。結局のところ、動物というのは自分の種の保存にきわめて有害な相手だけに適度な有効な手段を持っていることで絶妙なバランスを維持しているのかもしれないなと。
そのなんていうのだろうか、よくわからないけど間違いなくそこにある、絶妙なバランスみたいなもので維持されているこの世界はとても奇跡的なことなのだなと。
そしてそのバランスを著しく壊しているのはこの人間というほ乳類だけなのだろうなと。
そんなことをつらつらと思うわけです。
POSTED @ 2015.11.03 |
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