Title: おかみさん。

 iPS細胞を使った世界初の治療をおこなったと言っていた、森口尚史氏が連日マスコミで叩かれている。

大部分が嘘だったのか間違いだったのかはわからないけど、記者会見での記者の質問やマスコミでの叩かれようをみてると、本当にこれが今の日本社会の根底に流れてる暗部だとすら感じる。

これと同じ事が学校で起きたら、いじめと呼ばないのだろうか。

自己顕示欲なのか功名心なのかプライドなのかはわからないけど、つまらない見栄を張って嘘をついた奴がクラスにいたとして、そいつがそうしょうもない弁解をしたり、しどろもどろになりながらも、ヘラヘラしながら曖昧な受け答えをしていたとしたら、その姿にイラッとしたから、嘘を認めないからという理由があれば、毎日問い詰め続けて、嘘を認めるまで追い込んでもそれは正義なのだろうか。

いじめのきっかけなんてものは、本当に些細なもので、ちょっとした受け答えが気に入らないとか、受け答えがきもいとか、つまらない嘘をついたとか、そんなことが発端でいじめがはじまる。

よくいじめられる側にも理由があると言うが、理由があるとしたら、そういうつまらない間違いや嘘であるかもしれないし、時に自分でも気づかないような些細な癖とかそういうレベルのものかも知れない。それでも十分に相手にとってはいじめる理由になる。

いづれにせよ、今回の森口氏のようなことの縮小版のようなものなんだろうと思う。

それを許容して、追い詰めないということがいじめをなくすということだ。

そういう奴もいるよね、そういう時もあるよね、そういう自分って誰の中にもあるよねと言えることがいじめをなくすことだ。

それに結局そういう心持ちが結局は自分自身の首を絞めないと言うことであるし、もうすこし住みやすい社会をつくるということに繋がるのだと思う。

いじめ問題がとりあげている時は、マスコミもコメンテーターも、どうやったらいじめをなくせるか、どうしてなくならないのだろうか、まじめな顔で議論してる癖に、こういう時には手のひらを返したように誰かを追い詰める。

いじめがなくならない原因はまさにそういう自分自身の中にあるとなんで気づかないのだろうか。

ただ自分は森口氏を擁護してるわけでもないし、弱いものイジメする人を批判してるわけでもない、実際森口氏には、叩かれるだけの要素がぷんぷんしてると思うし、つまんない嘘ついてんなと思う。しかもどうしょうもない弁解すんなと思う。

でも好きでも嫌いでもないし、以上も以下もない。知らない人だしどうなっても知ったことない。

ただどうしても引っかかるのが、普段いじめをなくしたいといってる奴がこういう時に自分を棚に上げて、その原因が自分の中にあることにも気づかないで、手のひらを返したような矛盾した発言するのだけは見ていてモヤモヤがとまらない。

毎日こんなことがテレビで平然と流されて、多くの人が弱いものイジメをみながら、朝飯くってんだ。

いじめなんかなくなるわけない。

世界が平和にならないのは誰かのせいじゃない。



POSTED @ 2012.10.15 | Comment (0) | Trackback (0)

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