Title: こころ。
久々に夏目漱石の「こころ」を読み終えたのだけど、昔と今と自分の中でこの物語に共感できる部分と感情移入できる部分が全く変わっていておどろいた。おもにKに対して。しかし改めて読み直して再認識したが、この本はすさまじい本だ。考えさせられポイントが多すぎて鼻血がでそう。
「明治の精神」だけで数時間はつばとばしながら話せそうだ。
昔は時代背景もわからないまま読んでいたから思い入れもいまほど深くなかったのかもな。特に夏目漱石の空気感や文脈でわかることは読者に任せる的なスタンスは読み手によって作品の印象を大きく変えるのだろう。
Kや先生の死と藤村操の死となにか通ずるものがあるのではないだろうか。そう思えば思うほどその時代に清沢満之の残した言葉に触れることで改めて浄土教の深さを感じる。
POSTED @ 2013.03.05 |
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わたしも最近こころを読み直しました。
余談ですが、夏目漱石は東大での英文学の講義にて藤村操に対し“君の英文学の考え方はまちがっている”と叱り飛ばしたそうで、その約一週間後に藤村操が自殺したもんですから、その後の漱石の困惑ぶりはものすごかったようです。笑
既に知ってたらすみません。
いつも記事を興味深く読ませていただいてます。
Posted by: 匿名 @ 2013年3月 6日 23:48
コメントありがとうございます!全然知りませんでした。驚愕です。点と点がいきなり線になりました!
びっくりです。二人に接点があったことにも驚きです。教えて頂いて本当にありがとうございます。
Posted by: RYO @ 2013年3月 7日 11:58
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