Title: 水鳥。
思考が凝り固まって、初動とか処理が行き詰まりを迎えて、内圧が限界にきているときに、読んだ本や、聞いた言葉や、体験したことが、ばちっと繋がって、頭の中ではぜて、一気に脳の外殻が押し広げられるような感覚がする時がある。
がらくたが無二に輝くように、プロセスが意味を持って結果になる。
真っ最中にいるときは、そこがどこなのか、どのくらいの広さで、どのくらいの深さで、どのくらい音の響く場所なのかなんてことはわからない。
自分の立っているところから、一回り外にでるときに感じる、耳たぶの裏を突き破る時のような圧力を体感として味わうと、今自分の立っているところははいつだって内膜の中にいるのだという気がしてくる。
突き破っては、内圧に耐えて、また突き破る。
その繰り返し。
耳たぶを突き破った瞬間の開放感は、なににも代え難いのだが、そこもまたすぐに窮屈になるのだ。
そしてこのなんだかわからないけど、内側から押し広げられた外殻みたいなものが縮まることはもうないのだと確信してる。
生きてることとか、考えることとか、感じることとか。
本当におもしろい。
生まれることも、死ぬことも。
おもしろい。
久々に少し前にでた。
まえにまえに。
POSTED @ 2012.10.30 |
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