Title: 小慈小悲もなき身にて
恵信尼さんの手紙の中に、聖人が42歳の時に、佐貫の国に行かれたときに、地震と洪水と飢饉に見舞われたその国で、多くの民衆が疲弊しきっている姿をまのあたりにされ、三部経千部読誦を思い立たれ、読み始めるも、4,5日でそれをやめたという記述がある。

それこそがまさにのちに、和讃の中で、

小慈小悲もなき身にて、有情利益はおもふまじ
如来の願船いまさずは、苦海をいかでかわたるべき

と書かれた動機なのだろう。

そしてその動機は、今回の震災に際しても同様のことが通ずるのだろうと思う。

POSTED @ 2012.01.30 | Comment (0) | Trackback (0)

コメントを書く。