Title: ともゆき。
ちとはやいけど。
今年をずずずっと振り返ってみるに、ずいぶんといろいろなものを手放すのが上手になったものだと思う。むろんそこにもメリットと同じくらいのデメリットもあるのだけど、でもその表裏一体もぐるりと裏返し。
今、あたりまえにあるもの。
日常とか、家族とか、友達とか、明日が普通に来ることとか、疎むこととか、浮かれることとか、酔うこととか。
歩けることとか、腰が痛くないこととか。
そういうものは、ホントニ突然、敷居をまたぐかのようにすっと、その時がきたらかき消えていくのだなと。
世界はほんとに世知辛いけど、世知辛くて喉が渇くくらいのこの娑婆も、いつか敷居をまたげばたちどころに消えていく。その時がきたときに、いくら水をがぶ飲みしたくても、垂れ流し。
ひりひりするような感覚も、どきどきするような瞬間も、ぎすぎすするような夜も。
実感の伴うものはすべがすべて、点、点、点。
点を繋げば線になるなんていうのはきっと嘘だな。
点はいつまでも点で、点と点を結びつけようとする心の作用は、つまりはここが間違っていてほしくないと願うこころの作用なんだきっと。
「粛々と」
今年はこの言葉にたくさん背中を押されたような気がする。
粛々といま目の前にあることに取り組むしかないのだ。
粛々と積み上げては、粛々と荷を下ろすしかないのだ。
時に酔いどれて、時に大風呂敷をひろげて、時にさげすんで、時に落ち込んで。
粛々といきていくしかないのだ。
そしたらきっとしかるべきところに立ってて、しかるべき人たちと、しかるべきことをやりとげられるような気がしてる。
なんて年の瀬。師走だけど走るまい。
POSTED @ 2013.12.20 |
Comment (0) |
Trackback (0)