Title: 縁。
幸せだなと思うことが頭のどこかでこわいのは今も昔も変わってないのだな。
うららかに、おだやかに、笑えれば笑えるほど、心の奥底にある違和感が大きくなってきて、足下がぐらぐらとするような感じがするわけです。
最終電車で小さな駅について、すぐにみつかるだろうと思っていた宿がどこも満室で、途方に暮れた挙げ句に、やっと見つかった小さな部屋の中で、ビーフジャーキーをかじりながら、ハイボールのんで、やることもないから真っ暗な部屋の中でじっと明るくなるのを待ってるときに感じる寂しさとか孤独感なんか、すすんで味わいたくもないし、避けて通るために全力を尽くすのに、それでもいやがおうにもそれを避けて通れずにそんな気持ちを味わうと、心のどこかですごく安心したりする。それを安心と呼んでいいのかわからないけど、とても生きている感じがして、それがとても自分に充足感をくれる気がして。その充足感が自分にとってはとても甘露で、ほしくないのにほしくなる。
幸せだと感じることがこわいのは、もしかするとそれがずっとつづかないのがわかっているからで、同時に失うことを想像してしまうからかも知れないし、孤独感に安心を覚えるのは、きっとその先に安堵を感じることがわかっているからなのかもな。
だとしたらつくづくへそまがりだな。
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旅にでたい理由の一つは泣くほどの孤独感を味わいたいからかもな。Mなのか。
POSTED @ 2015.04.28 |
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