Title: 夕暮れ。

世間では今年の夏を平成最後の夏と呼ぶらしい。

夏に始まりも終わりもあるもんかいと思いながらも、すこしセンチな気持ちになったりもする。
昭和が終わって、平成が終わって、昭和の生き残りなんて言われる日が近づいてきてるとしたって、
いつまでも夏の匂いや、雲や、色や、風は、あの頃と呼ばれたときのまま、
かわらずに自分の心の中にあるなにかを震わせ続けるのだ。

きっと冬だったら、聴いたり、会ったり、食べたりしなきゃ補給できないような時でも、夏は無補給でどこまでも進めるような、
朝起きることも、歩くことも、汗をかくことも、雨に打たれることも、寝苦しむことも、すべてが自分の中になにかを注ぎ込んでくるかのように、いつまでもエネルギーが尽きないかのような錯覚に陥るのだ。

実際それは錯覚で、目前に40が見えてきた肉体にはじわりじわりとダメージは蓄積しているようで、
毎晩電池が切れたかのように、眠くなり、泥のように眠っては朝日とともに目が覚めるわけで。

そんな今年の夏は、本当に夏を満喫した。
まだ終わってないけど、でももう十分に満喫したといえるほどに満喫した。

陸海空すべてを五感でたらふく感じた。

そんで思ったのは、

思い出はやっぱり、感情の動きなんだ。
心の震えなんだ。

心をたくさん震わせることが、大切な思い出になり、その大切な思い出が、自分自身の芯になるんだってことで、
そんで、その芯は誰にもなににも奪われないってなことで、

そんで、その震えを忘れないことが、きっと右往左往して、あっちゃこっちゃぶらぶらとしたときに、原点に返る道しるべなんだきっと。

まだ終わらん。夏まだ終わらん。











POSTED @ 2018.08.21 | Comment (0) | Trackback (0)

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