Title: ファミコン
人間の脳というものは、使えば使うほど学習し、進化していくのだということを実感する今日この頃です。
最近、switch onlineでファミコンのソフトをひたすらにクリアするチャレンジをしています。
あの頃、クリアできなかったあのゲームや、このゲームを、新しく搭載されたどこでもセーブ機能をつかってなんとかエンディングまでたどりつこうというものです。
なにげなく、マリオ3をクリアしたところから始まり、魔界村、マイティボンジャック、
そして先日グラディウスをクリアし、現在アトランチスの謎に挑んでいます。
あの頃、何十回、何百回と挑戦し、クリアできず、ストレスを解消するはずのゲームでストレスをため、奇声を発し、時に涙を流していた過去がまざまざと蘇ります。
でも、改めて言いたい。大人になってそれなりに経験も積んで、心も身体も大きくなった今だからこそ改めて言いたい。
えぐいわ。
ファミコンソフトえぐいわ。
まじで、こんなもんよく普通にやってたわ。
今の時代にこんなもの売りだしたら間違いなく苦情くる。
初見殺しに、想像すらできないゴール方法、重要なところで運で構成されるゲームバランス、
どれをとってもむちゃくちゃで、これを当時普通にクリアできていた小学生は本当にいたのだろうか。
子どもにおもねることなく、
社会に迎合することなく、
あえてプレイヤーに挑んでくる、
ある種のいやらしさすら感じるこのファミコンゲームの数々。
久々に頭のスイッチがばっちりオンになって、そっちがその気ならこっちも負けるものかと、
情熱だけは燃やすものの、とにかくリフレインするゲームオーバーの音、
ストレスもがんがんたまり、散々に巻き戻しモードを使いながら挑んでも、
心と身体の限界をすぐに迎え、平均3日以上の時間を費やしてなんとかクリアまでこぎつけるわけですが、
もう一ついいたい。
エンディングがしょぼいわ。
こんなに苦労して・・・こんなにイライラをためて、やっとクリアしてきたプレイヤーに見せるエンディング・・・
あの頃見れなかったエンディング、やっと見ることができたあの憧れのエンディング。
しょぼいわ!しかもすぐに2周目にいかそうとするその姿勢。
すがすがしい。
でも、この年になっても、何度も繰り返すことで、脳は学習し、それを目に指にスムーズに電気信号を送り、間違いなく進化するのだということを実感できた。
グラディウスに関してはそれが顕著で、
自分自身がゾーンに入った瞬間に、弾がスローに見えるし、
もっというならば、目で見る前に指が勝手に攻撃を回避するという、
神がかり的なプレーが出ることが何度かあって、
それがでた瞬間に感じる快感は長らく味わっていなかったなとしみじみしたものです。
そして、昔はその瞬間を、ポテチまみれの手で、仲間と共有し、狂喜乱舞し、興奮し高揚に包まれるような時間の中にいたのだなと、なにかセンチメンタルな気持ちにもなりました。
人生にも欲しいよ、上上下下左右左右BA。
POSTED @ 2020.09.07 |
Comment (0) |
Trackback (0)