Title: はらっぱ

園庭にある小枝をひろってせっせと集めたり、大きな切り株を運んだり、葉っぱを集めたりしている子どもたちがいて、

なにをしてるの?ときいたら、

「はらっぱ作り」と教えてくれた。

はらっぱ作り・・・はて?と思う自分を横目に、はらっぱ作りに次々に仲間は増える。

はらっぱ作りしよう!の一言で、学年を超えたたくさんの子どもたちが、イイネ!って二つ返事で動いて、それぞれのイメージする「はらっぱ」をつくりはじめて成立するって何気ないけどすごいことだなと。

ただ、木や葉っぱを運ぶ何気ない遊びなのだけど、それを「はらっぱ作り」と呼んで、何も言わずに創りあげていくこの風景、この時期だからこそみられる成長の証。

それぞれの子どもたちの距離感やイメージや様々な歯車がうまいことかみ合ってる証拠なんだろうな。

幼稚園の良しあしは園庭の遊びをみればわかるって、昔習ったことがある、手前味噌だけどうちの園庭、年々いい遊びがひろがってきてると思う。

大人たちの中で、誰かが不意に、はらっぱ作りしよう!って言いだしたら、そもそも、はらっぱってなに?どうやってつくるの?はらっぱの定義は?なんのために?なんて言葉が先行してすぐに動けないんだろうな。

それが、はらっぱであろうとなかろうと、動きだしながらイメージをすり合わせて、その中で、そこにある発見や創造や共感できる体感を味わい、楽しむことができる心は、本当はいくつになっても大事なことだし、ここ一番で自分の心を支えるのはそういう体感の伴った心地よさだったりするのだと思う。


POSTED @ 2022.01.26 | Comment (0) | Trackback (0)

コメントを書く。